生垣の剪定方法とコツ

生垣は自前で剪定する方が多いと思います。

どんな生垣でも厚みを薄く維持することが大切です。

厚みが30cm以上ある生垣は、毎年 剪定に無駄な労力がかかっているので、

春と夏にバッサリ剪定して作りなおすと薄い生垣になります。

1年はスカスカの棒のような状態になりますが

長い目でみて手入れが楽で綺麗な生垣になります。

厚みがあるという事は、テンバ(上面)が広いという事になります。

植物は成長ホルモンの影響で 上に向いている枝が伸びる習性があります。

つまりテンバが広ければ広いほど、伸びようとする枝が増え、葉が増え養分を作り木が太くなり

成長スピードが速くなります。

植えたばかりの年から意識して薄く管理すると、厚み20センチ程度で綺麗な生垣になります。

手入れが楽で、見た目もよく、年に1回の手入れで十分な成長スピードを維持できます。

枝の処分量も少なくて済みます。

プリペットやウバメガシはよく伸びるので例外ですが、それでも2回手入れすれば十分です。

バリカンや両手ハサミでの刈込剪定はどうしても厚みが増してくるのでお勧めできません。

片手バサミでしっかり切り込むと良いです。

よく50センチ~1mほどの厚みがある生垣をよく見かけますが、7~8割がテンバの剪定労力になります。

自分が植えた当初から管理している生垣は厚みが20センチ程度です。上の部分は1列枝を切りそろえるだけなので

テンバにかける労力は全体の労力の1割程度です。

 

大きくなった生垣を小さくする方法として、春(今時期)に片側をバッサリ落としてしまって、

来年は反対側をバッサリ落とす方法があります。

庭師としては見た目も考えて剪定しないと弊害があるので、両側から極力切り込み、見た目との両立させますが、

1~2年で小さくしたい場合は見た目を無視して枝を落とす方が、コスト的にも時間的にも早く生垣を薄くすることができます。

ただ、枝の処分量が膨大になるので、自前で行うには切る労力より処分方法がネックになると思います。

労力やコストの負担が少ないほうが、庭が重荷にならず、よい付き合いができるのでお勧めです。