ちゃんとしてっ!
今年も夏が来ましたね。
庭師にとっては夏はトライアスロンの季節です。
メッチャ暑いやん。
作業自体はそんなにハードじゃないけど、暑さにやられますね。
だから暑さをしのぐ為にいろんな工夫をしてます。
通気性の良い服を着る。
白っぽい服を着る。
ツバの長い帽子をかぶる
空調服を着る。
肌着は着ない。
1日分の水分を常備してコマメに補給する。
っていうルールを守れば30度以上でもそんなにバテませんが
1個でもミスすると死ぬ目に合います。
今年は合羽の中に送風できるようにしたので、雨天でも服が蒸れずに快適です。
ただ、ちょっと高価なPUコーティングの合羽を試しましたが失敗でした。通気性がよいカッパは防水性が低く
5回程度使うと一気に防水性がなくなり、メッチャ濡れます。
そもそも、カッパの通気性は通勤通学とか汚れない使用で効果を発揮します。
汚れない場合は、表面に撥水性が持続しやすいので、通気性も確保されます。
汚れる仕事では撥水性がすぐ無くなり、べったり水分が合羽表面につくので通気性も無くなります。
さらに防水性も低いのでただの「しみこむ合羽」になります。
だから一般的なPVCコーティングの合羽ほうが良いいみたいです。
さらに下地がナイロンの合羽は丈夫なので、剪定作業には向くようです。
水産系の人が使っている厚手のカッパも試す予定ですが、突き刺しに弱いかもしれないのでチェックが必要です。
さて、剪定のアドバイスですが、すっごい基本的な事を言います。
手入れしてない庭の施主さんに言います。
「年に1回は剪定してください。」
・・・っていうのは営業じゃないんです。
5月からスケジュール上 新規のご依頼はストップさせてもらってるんで。
言いたいのは「自前でもシルバーでも誰でもいいから年に1回は剪定して維持しないとさらに大変なことになるよ」
「剪定できない場合は最初に撤去した方がいいよ」
って事です。
これから職人はドンドン減ります。
人手不足で人件費は上がると思います。
んで、物価は徐々に上がってますが、年金は上がりません。
地方企業の賃金も上がりにくいでしょう。
庭に回すお金が徐々に無くなっていくでしょう。
カタい仕事をしていても生涯設計してない人、結構多いでしょう。
だから、亡くなるまで、いや亡くなった後の事まで考えて、
どのくらい庭にウェイトを置くのか?
その為にはどうするのがいいのか?って考えてほしいですよね。
ボーボーにしてる庭を見ると、
「ちゃっとして!」って言いたくなりますし
先代から引き継いだ庭の管理が大変そうな方と会うと
「いい時期にバッサリ切りましょう」と言います。
人間より木のほうが長生きなんです。
日々、じわじわ成長してるんです。
最低でも年に1回手入れしないと、維持できないんです。
伐採、抜根するなら早いほうが楽で安いんです。
楽しめる範囲、維持できる範囲で庭を楽しいでほしいんです。
ジャングルになった庭に入ると
「楽しめてないし!ボーボーやし!お金かかるし!」
って思うんです。
庭の管理って生産性のある仕事じゃない じゃないですか?
直接的に国益に資するわけじゃない じゃないですか?
だから日本全体の緑の管理コストは低く持って行くのが良いでしょ?
経済の為にも。未来の為にも
だから、管理できない分は処分して、管理できる、維持できる範囲にしてほしいんです。
過剰なサービス、余剰なサービスってその道のプロだからこそ分かりますよね。
本当に真実に生きる業者なら売らないことを「売る」人だと思うんですよね。
必要のないものを「必要ないですよ」って言える人。
商品のリスクをちゃんと説明できる人。
購入した後の結果まで責任を持てる人。
縁があった人のその後の人生まで心配出来る人。
先代の造園屋さんは全然考えてないやん!ってよく思います。
だから庭を持ってる方はよく考えてほしいんです。
夏休みの宿題のようにどこかで絶対やらないとダメなんです。
しかも成長してるんです。放置したらマズイんです。
勿体ないとか可愛そうとか言ってる場合じゃないんです。
車で移動していると、「それ、やべーやろ!?」って庭がウジャウジャあるんです。
だからこのままじゃマズイよね。って思うんです。
医者の人がテレビで「私の仕事は病気の人を無くす事です。」と言って生活改善のアドバイザーをやってました。
そういうのがいいなぁ、、と思います。
富裕層には全然憧れないけど、理想を仕事として実行してる人には
1人でも多く会いたいですね。