八門遁甲

お盆までのスケジュールを出してみました。

あと15人役くらい欲しいなという感じでした。

花木や松は今が剪定時期のデットラインです。

なので昔からのお得意様は少しスケジュールを融通して伺っています。

今日は1人で剪定作業。去年は二人で延べ10時間。今年は1人で8時間。2時間早く完了

そういう事は良くあります。

1人で集中して作業したほうが早く終わる。

二人だとしっかり休憩して普通のペースで作業するし、応援の人はこんな感じ?っていう手の調整や迷いがあるから。

1人で作業する場合は、手順の効率化や動線の省略が出来て、道具の手待ち時間が無い。

体の動かし方や、道具の置く場所、脚立のかけ方の改善の繰り返し。

もう体術だなって思います。

マイト・ガイ先生みたいに八門遁甲で二門くらい開いてるんじゃね?って思います。

お客さんから「えっ!?1人でやるの?」とか庭師仲間から「中島くん、仕事早いよね」

ってよく言われるので多分開いてます。

 

来年の枝ぶりを考慮して落とせる枝は全部落とすので、昨年自分が切った木は手入れが楽。そうじゃない木は良く伸びていたりする。

自然の摂理っていう変わらない現象に対して、どういう意図で剪定したか。その結果は必ず出ます。

どうすることが施主さんにとって良い事か?って考えると

カッコよく切るのは大切だけど、すぐ伸びる切り方は良くない。

年に2,3回切るならカッコもつけれるし意味があるけど、ほとんどの方は年に1回の手入れ。

少しカッコ悪くて、自分の評価が下がったとしても、3か月か半年後に丁度いいように剪定するのがいいと思っています。

二人で作業すると、もう1人の仕事のチェックをする脳も働かせないといけなし、自分の仕事にも集中しないといけないので

技術職で人を使って育てるのは結構むずかしいだろうな~と思いました。