1年中、剪定作業をしていると手が自動に動く位に慣れていて
ほぼ条件反射で動いています。
そうなると思考の領域はかなりフリーな部分が多く、
出来事に対する思考の整理や社会情勢の理解や、自分の性格を見つめている事が
多いようです。
今日は「お金持ちでも お金の事を気にしている内は良いモノを手に出来ない」っていう考察です。
庭師の中にもどの庭師に聞いても「あの人は1流」と言われる人がごく少数います。
そんな人に仕事をしてもらいたいと思う富裕層もいるかと思いますが、
お金に余裕があってもそれはかなり難しい事です。
まず、1流の人って変わり者です。接客や営業は下手、というかやってません。
見積もりや図面やパースもあって無いようなものです。
いい庭を自分の好きなように作りたい。っていう生き物だからそれ以外の事は2の次です。
施主さんの意見もあまり聞きません。アレコレ希望を言うタイミングも無いか、あっても聞いていません。
ただ、庭を作らせると度肝を抜くものを作ります。
庭師が見ると手間のかけ方が半端ない事がわかるのですが、
一般の人がみると、なんか解らんけどスゴイっていう位です。
そして費用は普通の2倍位かかります。
ただ、その庭師さんが儲けているかというと、全然そんな事は無いんです。
経営っていう概念があまり無く、純粋にいい庭を作りたいだけだから。
そういう種類の人に糸目をつけたり、値切ったり、他社と比較したりする事自体がスジ違いで
「俺の客じゃない」っていう事で音信不通になります。
だから施主さんが出来る事といえば、お金の心配が全く無い位の資産を形成して
紹介してくれた人を信用して出来上がりを待つ位しかありません。
その人がたまたま1流の庭師だったらスゴイ庭が出来るだろうし、それ以外の人だったら
結構残念な庭ができます。
色んな庭に手入れに行きますが、後者のケースも口には出せませんが、かなりあります。
豪華に見える庭も庭師がみると、土木屋さんが頑張って作ったんだろうな、、っていう事があります。
造園は土木や農業にも近いから参入しやすいですよね。木を植えて石を置くと形になるから。
ただ一流の庭師に当たってもスゴイ庭=好みの庭が出来る という訳ではありません。
プロの「良い庭」と素人の「いい庭」とはかなり乖離しています。
プロのいい庭 は メッチャ手間がかかっていて、マメな管理が必要で 見た目が美しい、作庭の決まり事が守られている。
だから、高級車のイメージです。
一般のいい庭 は 綺麗、安い、管理の手間が楽、好みの形、使い勝手
だと思います。
だから一流の庭師もそこそこトラブルに遭遇するようです。
自分の場合は、施主さんのイメージや予算の中で仕事をするので、
コストを掛けれるときは習ったように作り、コストを掛けれない場合は省略したり、
施主さんに合わせてケースバイケースでやってますが
やはりコストを気にされる方はそれに合わせた施工になり、
材料や技術も省略やダウングレードになります。
庭も小さくなっているし、庭師が活躍するスペースも減っていく時代の流れなので
丁度いいのかもしれませんね。
話がそれましたが、お金持ちの中でもさらに信じて任せる事が出来ないタイプの方は
本物を手にするのは難しいっていう考察でした。
設定にツッコミ所が多々ありますが、もう眠いんで寝ます。。。