追いつかない剪定

今日もお得意様宅の剪定に伺いました。

 

剪定していて常々思うことは

「ちゃんと管理してればこんなに苦労しない(コストかからない)のにな」

です。

 

庭を作った時から毎年、適切な管理をすれば、樹木の大きさは維持できるのですが、

放置+自前かしっかり切らないセミプロ庭師が管理すると、

生垣は厚みが増して、木は徐々に大きくなります。

 

自分が管理する庭は、30~50年前に作った庭が多く

管理に入るタイミングは作って20年以上経過した場合がほとんどです。

そうすると、ニョキニョキ大きくなった木やボンボンに膨れ上がった生垣が

ザラにあります。

っていうかほとんどそんな庭木です。

知らないフリして前の手入れ手法を引き継いで表面的に綺麗に切ることは可能ですが、

時間(お金)もかかるし、宿題が残ったままに感じるし、永久にこれが続くと思うと、、

また、生涯、こんな表面的な仕事をするのかと思うとちょっとイヤですよね。

4年前に自分の家の庭木を剪定することがあって、完全に自分の自由に切れる木は初めてだったわけです。

剪定が終わって思ったのは、ウチにご依頼頂く顧客層の場合

最低限の見た目を確保できるなら、ほんとに極力小さく切ってくれ!

って思ってるなと思いました。

年に1回なら極力小さく

年に2回なら小さく、見た目も良く。

そう思って剪定しています。

小さく剪定する場合、枝葉が少なくなりますが、数カ月後に丁度良くなるように、枝の残し方を気を付けています。

説明していても、初めての場合、ビックリされたり、クレームになることも稀にありますが、そこも引き受けようと

思ってやっています。

だって説明してもちゃんと理解できる方は少数なので。

自分みたいなタイプの手入れをする庭師は少数だと思います。

庭木を手入れしますって人が100人いたら、5人もいないと思いいます。

手打ちできる造園屋さんに勤めた庭師はあまりいません。

だから大多数が庭木を大きくしてくれる人だから全然追いつきません。

 

何が言いたいかというと

「今日もボンボンになったカイズカをスカスカにして処分枝がメッチャ出てメッチャ時間かかってスッツゴイ疲れた!!

マジで最初っからチャンと手入れしてほしい!!」

です。