生垣の選び方とお勧め樹木
自分では当たり前でも、一般の人は何がなんだか解らない事は多いですよね。
今日は「生垣」について少し書いてみたいと思います。
生垣は塀のように家の周りに植える樹木の事です。
植える種類によって見た目や成長スピード、手入れ頻度、病害虫の有無が
違ってきます。
お勧め順に説明します。
まず、1番は「マサキ」
品種が色々ありますが、成長スピードも緩やかで、うどん粉病などに気を付ければ綺麗な生垣になります。
土質が悪いと枯れるので植える際は、土壌改良か土の入れ替えが必要です。
2番目は「ラカンマキ」
成長スピードが極遅なので、手入れが楽です。病害虫も付かないので消毒の必要がありません。
見た目が「和」なのでちょっと人気が無いですが、お勧めです。
以上の2つがお勧めです。
少ない? ですよね。
「解らない」 「なんでもいい」 なら 上記の2択です。
以下お勧め順で解説します。
「キンモクセイ」
少し厚め(40センチ)位の幅で管理すれば綺麗に葉が付きます。
病害虫も少なく、秋に匂いの良い花も咲くのでお勧めです。
「ツゲ」
刈込剪定をしなければお勧めの樹木です。
30㎝ほどの厚みで管理すれば葉も密集します。
肥料が切れると枝枯れします。
病害虫の被害も少ないです。花はありません。
ただ、20年くらいで枯れ始めます。
「トキワマンサク」
葉が赤と緑があります。
成長力が旺盛なので年に2回以上の剪定が必要です。
刈込みと枝抜きを合わせて手入れすると良いと思います。
白や赤の花が楽しめます。
病害虫の被害も少ないです。
「カイヅカ」
刈込剪定をしなければお勧めです。
20センチくらいの厚みで管理すればよい生垣になります。
成長も遅いので手入れも楽です。
刈込剪定で管理する場合は厚みがでるので植えるべきではありません。
病害虫はゼロです。
「プリペット」
葉が小さくカワイイので一時的に人気はでましたが、
今は下火です。
成長力が旺盛すぎて管理が大変です。
年に3,4回の手入れが必要です。
綺麗に管理しても10年ほどで枯れてきます。
砂質土では弱るので生垣として機能しません。
弱った場合は肥料を入れる必要がありますが、
ドンドン伸びます。
病害虫はほぼありません。
「レッドロビン」
人気があった樹木ですが、
九州では斑点病が流行って枯れてしまう生垣もあります。
40センチくらいの厚みで管理するとよいです。
強く剪定すると、斑点病にかかっている場合は枯死します。
マメに剪定して木にストレスを掛けないことが大切です。
夏に毛虫が発生することがあります。
①自分の好みの葉や樹形で
②花が咲いて
③虫が来ない
④成長しない木はありませんか?
→ありません。(人工木ならあります)
樹木は製品ではないので「人間が木に合わせる」事が大切です。