石積み

少し前から元親方の手伝い3日間

親方の自宅前の石積み。

やっぱり仕事にすごくこだわる。

平たい石ならともかく、ゴツゴツの自然石を切ったり割ったりして綺麗に積むという

発想自体、庭師でも石やさんでも思いつかないし実行しないと思う。

他の庭師が見てもどれだけ手間が掛かっているのかわかる人は少数だと思う。

だから一般の人がその石積みや庭が丁寧に作られたものか解るひとは多分皆無だと思う。

当たり前のように素通りすると思う。

一般的には予算の範囲で仕事をする。生活があるから

でも、そうじゃない人もごく稀にいる。

基準がお金、じゃなくて仕事の結果が全て。

自分が思う最高の仕事をしたい。からそうする。

誰に作るかや、施主の意向は問題じゃなく、自分が作るものは最高の物にしたい。

だから施主さんの希望も仕事のキッカケでしかないし

自分の意向と合わないと施主さんの希望も聞かない。

経営的にはとんでもないけど、芸術家や職人的には理想形。

受け継いだ仕事をすることは可能だし恩返しにもなるけど、

自分の場合それなりの対価をもらわないと到底請けれない。

独立して10年経過して徐々に解ってきた。

スゴイ人に弟子についたもんだ。と改めて思った。

 

15年くらい前、勤めていた時に作った石積みの写真。