そろそろ春の足音が聞こえてきました。

今日は 「春の芝の手入れ」 の解説です。

 

芝も新芽が出始めて、手入れシーズンの到来です。

新芽が出ると根も伸び始めます。

 

昨年、よく手入れしてカーペットのように

ハイメンテナンスをしている芝は この時期の手入れが大切になってきます。

「葉」が密集している ということは 「根」も密集している からです。

つまり 「根の伸びるスペースが少ない」 という状態です。

エアレーション や バーチカルカット スパイキング コアリング

という言葉を知っている方もいると思います。

それは すべて 根の行き場を作る為の作業です。

根の伸びるスペースを作るために、穴を開けたり、

根を切ったり 土に空気を入れたりする 作業です。

「根の更新作業」 とも言います。

逆に言えばハイメンテナンス(月に1回以上の手入れ) をしていない芝は

根も密集していないので、この作業が省略できます。

良く手入れしている芝やよく踏む場所で元気の無い芝には

密生や踏圧により根に圧力がかかっているので 「根の更新作業」 が効果的です。

実施期間は3月~6月が理想的です。

葉や根が伸びる時期に施工すると 新鮮で若々しい葉がグイグイ伸びてきます。

DYIで出来る範囲で説明すると、、

 

根を切る作業・・・・(バーチカルカット、スライシング、エアレーション)

芝用の道具よく売られている道具で実施できます。

スコップでも可能です。10~15センチ間隔で芝に切り目を入れます。深さ10センチ以上の切り目をいれます。

芝を切ると切り口から新しい根が生えます。そして新芽の発生が促進されます。

ちなみに、芝を切る為にスコップを芝に踏み込んだ際、土の中に空気が入るようにスコップを左右に動かすと、尚良いです。

土を柔めて土中に空気が入るからです。 (詳しくは後述)

 

穴を開ける作業・・・・・(コアリング、エアレーション)

これも専用の道具が売られています。

細い筒を芝に差し込こんで、1㎝ほどの穴を芝に開けていきます。 10~15センチ間隔で施工すると良いでしょう。

芝の中に空気が入ることで、微生物の活動が活発になり 根の発達を促します。(地力増進)

また、根の張るスペースを作ることができます。更に根にかかっていた土圧が減り根の張りがよくなり、踏圧にも強くなります。

フォーク状の棒を差し込む作業(フォーキング、スパイキング、エアレーション)

も同じ効果がありますが、穴が小さい分、頻繁に実施(月に1、2回)にしないと、効果は薄いでしょう。

 

最後に砂を入れて整地すると 更新作業によって、凸凹した芝面が綺麗になります。

砂はどんな砂でも構いません。 袋入りのものはコストがかかるのであまりお薦めしません。

バラ売りの砂を袋詰めで購入するか、砂のみ配達してもらうと良いと思います。

大体1㎡あたり5ミリほど敷くと良いでしょう。

芝面が50㎡(7×7m)の場合は250リットル(土嚢袋15~20個分)必要です。

砂の入れ方のコツですが、

まず、芝刈り後に 砂を芝の端に一列に並べます。

そしてトンボのようなもので砂の山を手前に引っ張ってズラしていきます。

すると砂が少しづつ減っていき意識しなくても上手に均等に砂を敷くことができます。

トンボの中に砂が無くなる前に補充します。

すると、1回で薄く、全面に、平滑に入ります。

 

もう1点。 春の芝の手入れでお勧めなのが芝用の除草剤です。

労力もかからず芝の中の雑草が無くなれば、綺麗に見えるので手入れする気持ちも沸いてきます。

この時期は芝よりも雑草の発生が早いので、

雑草に手を取られると芝の手入れどころではなくなります。

実際、芝を張ったものの、5年以内に撤去するケースは

芝の中の雑草除去が大変 という方が半分と

芝は手入れしなくて良いと思っていた という方が半分です。

「芝の手入れを最小限にしたい」という場合は

年に3回の芝刈り と芝用の除草剤2回 が正解だと思います。

少しボサボサしますが、一般の方の多くはそれで充分綺麗だと感じると思います。

という訳で、芝用の除草剤は かなりお勧めです。 芝を張っている方は早く使い方を覚えるか

施工の依頼をすると良いと思います。

 

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余談になりますが、

「芝は大変」 と言われますが、最低限の管理さえすれば、はやり芝の代わりになるグランドカバーは

無いと思います。

イワダレソウなど、新しい商品も出てきていますが、

踏圧につよく、ゴルフ場や球技場などで古くから使われている為、 管理方法や品種、薬品の研究開発が進んでいる点で、

やはり「芝」は今後もグランドカバ―の主役であり続けると思います。

 

日本人は自然と「善」と考える傾向があり、自然を放置することも「善」と考えてしまいがちです。

野山ならそれでも良いのですが、自宅の敷地内の植物はそうはいきません。

限られた敷地内に生き物がある以上、成長するので、管理する必要があります。

その辺をよく解っている方は、やはり 経営者や管理職の方だと感じます。

そんな施主さんのお宅は決まって綺麗に整理整頓されています。

 

社会に出てしばらくすると、時間やお金や物の管理の大切さに徐々に気が付きます。

自分が後回しにしていた事が重要だったと気が付くことが多々あります。

自己啓発や企業家の本を読むと同じことが書かれているように感じます。

管理する(意味)

・・・・・一定の協働目的を効果的, 能率的に達成するために,協働体系そのものの維持発展をはかる機能

 

 

どこまで挑戦できたか?どこまで管理できたか?どこまで気付けたか?

 

沢山の先輩たちに1ミリでも近づけるように努力したいなぁ、、、と思います。